シャンブル / ユニコーン

ユニコーン16年ぶりのアルバム。「シャンブル」。動くユニコーンをテレビで見て、同じ空気を今吸ってるんだよね?と思わずユニコーン好きだった友人に確認してしまうほど、身体の底から震える「何か」がある。

シャンブル【初回生産限定盤】

バンドはどうしてもボーカルである民生に目を向けられる。
けれども、ユニコーンを作り上げる要はドラムの川西であり、サウンドはキーボードの阿部義晴が作り上げている。テッシーはおっさんとしてギター少年に火をともすようなテクニックを披露し、澄み渡る声をベースのEBIは相変わらず聞かせてくれる。意外と、アルバムを通じて民生こそが、ちょっと違った雰囲気だった。でも民生は職人。「あれ、あれ?」と思っていたら、ようやく最後の曲「Hello」でしっくりくる歌声を聴かせてくれた。そしてもう一度、最初から聞くと、しっくりくる歌声を聴かせてくれる。

今回のすごさは、やっぱり阿部義晴である。
シングル曲も、スペースシャワーTVで流れまくっている曲も、ミュージックステーションで歌った曲も、実は阿部義晴の曲である。聞けば聞くほど奥が深い歌詞で、曲構成も実は2つの曲が混じり合っているかのように、前半と後半がはっきりわかられている(かつミニマムに仕上げている)。阿部のブログに、こんなことが書かれている。

30代に恩返しのつもりで始めたプロデユース業で、感じた事、考えた事、
そして実際に彼らに発言してきた事を、自ら実践します。
頭打ちの音楽業界に矯正を入れる覚悟ですが、ゆったりと向かうつもりです。

ほんと、ロックしているんだけれど、変。かめばかむほど、仕掛けた部分が見えてくる。DVDを見ると、本当にみんな楽しそうに演奏しているけれど、そこに凝らした技巧をこっそり盗み見ることができる。それを見て、また聞くのも楽しい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です