雰囲気を読んで、死のテーマについて語る。

終業式を前日に控え、学年集会。
担当教員が一人ずつ挨拶をするんですが、中学校1年生を前にして何を言えばいいんだろうと悩む。適当なこと、教育的なことを言うのは簡単だけど、伝えたい内容じゃない。

こういうときは、心の底にストンと落ちるテーマを捜す。場を眺めながら、一番言いたいこと、あるいはこの雰囲気が要求していることを、深呼吸しながら掴み取る。

ふっと、頭に「死」という言葉が出てきて、もっと探りを入れてみる。どうも、「真剣に生きていくこと」を言わないといけない気がしてきた。

そう思ったら、僕の前に話す人たちが同じテーマで語りだした。本当に不思議な瞬間だった。内容を打ち合わせしたわけでもないし、それぞれがそれぞれの個性で語っていたんだけど、とにかく「死」について語ってた。

・今は弱小部活だけど、本気でトップを目指す。去年は別の学校でトップを取った。ここでも、夏休みは俺も、部員も必死に練習をする。ごちゃごちゃいう奴は見ておけ。ごちゃごちゃ言う前に動くことが大切ってことを!
・夏休みは調子に乗ると死ぬ。地元の子どもが橋の上から飛び降りて水遊びをしているところを、調子に乗って同じように降りてみると非常に危ない。自転車に乗っていてとか、調子の乗って友達を突き飛ばすなど、他にも死の危険性が近くにある。夏休み明けに学年メンバーが一人減るってことのないように。
・「死ね」って言葉を軽はずみに言って本当に死んだ子がいた。その直前に学校で会って話していたが、もし何かもっといい言葉をかけていたら踏みとどまったかもしれないと思った。そして「死ね」って言った子は本当に後悔してた。一瞬を大切にして、夏休みを楽しく過ごしてください。

僕がこの次。こんな話をしてみた。
『最近身近な人が若くして亡くなって、自分だっていつ死ぬかわからないって思った。だから、目の前の小さなことでも「本気で生きる」ことをしてみて欲しい。本を今日中に読みきるってことでもいいけど、とにかく「本気」ということを忘れないように。僕もちょっと夏休みは頑張るから、秋にはその報告会をしよう。死ぬなよ、みんな。』

言い終わったあと、何かすっきりしてルンルンになってしまった。1年生も「かったるい」学年集会だったはずが、シーンと聞き入っていたし、何かすごいひと時でした。

きっと、この言葉が届いているのって100人いたら1人くらいだろうけど、まあ届いてたらいいなって思うのと、どちらにせよ自分が一番すっきりしたのがよかったです。

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