宗教と心理学

ぜんぜん知らなかったのですが、去年の「日本宗教学会」というところで「宗教と心理学」をテーマにパネルディスカッションが行われていたそうです。

どうだったのかなあ・・・
発表タイトルだけを見ると面白そうなんですが・・・

1986年に河合隼雄が「宗教と科学の接点」という本で、「宗教と科学の接点は心理療法だ」ということを言ったらしい。ちなみにそのころ、「スピリチュアリティ」を学問的に扱おうという「トランスパーソナル学会」というのが誕生している(いま、僕が片足を突っ込んでいる学会)。

河合先生はたぶん、臨床心理学は科学の部分とそうじゃない部分があるんだ、だから過度に科学的に人間の心理に迫るのは「測り得ない何か」を無視することになって危険だよ、ってことが言いたかったと思う。

でも「学問」としてあるわけで、宗教を心理学の側面から考えようと頑張っている人たちもいる。

僕はとりわけ浄土真宗に関心があるので、そちら方面の論文を漁るんだけど、そんな論文はほぼない。あったとしても、「教条」がどう「臨床心理学」とリンクするか?という論点ばかり。たしかに、ベン図で考えると、左側に宗教、右側に心理学、その重なる部分を検討するという方法論はとってもわかりやすいし、研究しやすい。

でも、やっぱり物足りない。きっと宗教というものが、つかみ所のないものだからかなと思う。「religion(宗教)」という語源からしても、ラテン語のreligio(神への畏怖)に由来されると言われるし、またreligare(結ぶ)が語源であるという説もあって、荒木美智雄は「宗教の最大の役割は、「結ぶ」ということ以上に、目でみることも、さわることも、聞くこともできないものを「指し示す」こと」と述べてます(『世界の宗教ものがたり』)。

つまり立証したり、証明したりするのが難しいものを、あえて「学問」として扱っているわけだから、言葉にした瞬間に、何かを取りこぼしたような感じ、ざるで掬ったようなもどかしさを感じてしまうのかもしれません。

じゃあ、過去の偉大な学者はどうだったのか。

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今のところ、エリアーデに答えがあるかもしれない・・・と思ってます。手に取れないのですが、近日中にがんばって探してみます。

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