自己実現理論をちゃんと読めってんだ

研修で「自己実現の欲求」、つまりはマズローの欲求階層説をモチーフに子どもをどう育てるか?という話がありました。

ちょっと!

自己実現を果たした人は少なく、さらに自己超越に達する人は極めて少ない。数多くの人が階段を踏み外し、これまでその人にとって当たり前だと思っていた事が当たり前でなくなるような状況に陥ってしまうとも述べている。
自己実現理論- Wikipedia

自己実現を果たした人ってのは、いわゆる「成功している人」であって、コンサートマスターや宗教家みたいな人だと言ってます。さらには

また、欠乏欲求を十分に満たした経験のある者は、欠乏欲求に対してある程度耐性を持つようになる。そして、成長欲求実現のため、欠乏欲求が満たされずとも活動できるようになるという(ex.一部の宗教者や哲学者、慈善活動家など)。

いったいどんな子どもを育てたいの?と、はてなマークの大行列。
「自己実現」というコトバのイメージから作り上げた話なんだろうなあ。
ちなみに英語では、self-realization

東京都の教育ビジョンを見ても「自己実現」というコトバがある。

一人ひとりが、多様な生き方の中で夢や目標に向かって努力し、自己実現していくために必要な力と次代を担う力をつけさせるのが教育の役割です。

こちらはマズローの階層説ではなくて、単語としての「自己実現」。
大辞林によると、

自己の素質や能力などを発展させ、より完全な自己を実現してゆくこと
Goo辞書

T・H・グリーンとユングが言い出したらしいんだけど、グリーンって誰だ?
あと「完全な自己」とは、ユングの述語で考えると個性化ってことだから、自分の中の可能性を育てていくことだから、その点では納得。自分という存在、アイデンティティをしっかり確立してもらうアシストを、教育は担っているってことだもんね。

とはいえ、「自己」(あるいはここでは「自我」と言ってもいいかも)という概念そのものにちょっといま、困惑中。それって何?と言われたら、答えに窮するんじゃないだろうか。さらに、ここに日本人が作りだしだ概念が1つも含んでいないんですよねえ。感謝の気持ちとか、あって欲しいところ。

人間性の心理学―モチベーションとパーソナリティ
A.H. マズロー
産業能率大学出版部
売り上げランキング: 5144
スポンサーリンク
広告1
広告1

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
広告1