村上春樹「1Q84」

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数年ぶりに「小説」なるものを読んだ。
その一発目が1Q84。特に意味はないけど、まあ、ここから読書生活のスタートということのようです。

話をかいつまんでいうと・・・というか、Wikipediaが簡潔すぎるので、引用。

スポーツインストラクターであり、同時に暗殺者としての裏の顔を持つ青豆を主人公とした「青豆の物語」と、予備校教師で小説家を志す天吾を主人公とした「天吾の物語」が交互に描かれる。

10歳の時に出会って、離ればなれになった青豆と天吾は、この世界で自分一人で生きていく孤独に耐えながら、リアリティの感じられない日々を暮らしていた。しかし、1984年に2人とも同じ組織に対する活動にそれぞれが巻き込まれていく。そして、青豆は現実とは微妙に異なっていく不可思議な1984年を「1Q84年」と名付ける。
1Q84 – Wikipedia

読み終わっての感想は・・・確かに面白い。面白いんだけど、途中からSFになってしまう。ものすごく淡々と現実が現実ではない感じを描いていくんだけど、その「組織」のリーダーとのやりとりから一気に流れが変わる。それがちょっと「えっ?」という感じだった。突然過ぎてついて行けない感じ。言葉も難しくなる。

今はまだBook2までなんだけど、今年の4月にBook3に出るらしい。それを知りつつ読んでいたので、最後の気がかりな終わり方については消化不良にならずにすんだ。そうじゃない人は、とっても心地悪かったんじゃなかろうか。

内容については保留、ということにして、とても気になったのが文体。なぜこんなに流れていくような文体なんだろう、まるで英語のような、小説なのに英語の「修辞」をきっちり守ったような文章だった。

インタビューを読んだら納得、古典を翻訳し、日本語の文章もいろんな角度から書くことを通じて、自分の力を拡張させていた。この人も普通に「修行」をしていたんだなあと。

 『ノルウェイの森』でリアリズムの小説に一度挑戦し、あれで楽になった。『アンダーグラウンド』で徹底的に人の話を聞いて文章にしたのも、『シドニー!』で連日、オリンピックを見て30~40枚書いたのもいい修業になった。書きたいのに技術的に書けない、というものはずいぶん少なくなってきたと思う。
【『1Q84』への30年】村上春樹氏インタビュー(下) : 出版トピック : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

何にしても、1000ページを超える小説を書くことってなかなかできないと思う。それをまあ、引き込むごとくの文体で書ききる、この人はやっぱりすごい。

まあ、そういう風に感じさせる小説です。

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