12人の怒れる男

12人の怒れる男

12人の怒れる男』を見る。

三谷幸喜が脚本を書いた『12人の優しい日本人』(正確には「東京サンシャイン・ボーイズのお芝居の映画化」)というのがあるんですが、この話の元ネタがこの映画。

内容はどちらも「もし自分たちの国に陪審員制度があったら?」という前提で作られたもので、ある事件に対して12人いる陪審員のうち11人が「有罪」と言うストーリー。つまり、1人だけ「無罪」なのです。判決は全員が一致した意見でないと決定されないので、みんな寄ってたかってその1人を「有罪」といわせようとするんです、、、が。

結局みんな「無罪」になるんです。
その展開が非常に面白い。

こんなんでいいのか?と思うくらい一室で繰り広げられる、動きのない映画で、全体を通じて言葉(と動作)だけで話が進みます。ただし三谷の方は「コメディ」、「怒れる〜」は超真剣に話が進みます。

「怒れる〜」は、少年が父親を刺殺したという設定で、その判決の話し合いを、という場面から始まります。判決の材料もしっかりしていて、目撃者は2人いるし凶器だって見つかっているし、少年のアリバイも非常に怪しい。これは有罪、すなわち死刑しかない状況。そんな状況だから、12人中11人が「有罪」に投票する。

しかし、「有罪」といった陪審員はちゃんと考えた結果か?といえばそうでもなく、「7時から野球がはじまる」とか、「仕事が残ってる」と早く帰りたいだけだったり、自分の子どもと被告を重ねて「有罪」と逆切れしていたり、目撃者の情報に勝手な憶測を重ねたりと、本当に「いいのか?」と思うものばかり。そんな状況だから、「人の生死がかかっているから、もっと話し合いをしましょう」と、「無罪」といって1人だけで応戦するのです。

最終的には「無罪」と言う人が増えていくんですが、その展開がずっーとスリリング。結末をしっているのに、どこで「無罪」へと変わっていくの?!と、超ドキドキ。「あっ、今へまをした!」とか「かまかけられた!」とか、細かいところで設定された伏線が大きな音を立ててなぎ倒れていくから、目も離せない。

三谷が好きそうだなあ・・・なんて他人の好みを勝手に言ってしまうわけですが、とにかく面白いです。お金をかけなくても面白い話ってできるんだなあ、なんてことも思ったりして(笑)

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