入門 犯罪心理学

By | 2016年6月4日

10日で1冊、12冊目。
入門 犯罪心理学 (ちくま新書)」読了。

いやー、面白かった!!!!
この本は殺人犯や痴漢や窃盗の常習犯など、更生させる必要があると司法や社会の側が判断される人に対して接してきた著者の苦労の結晶。

入門 犯罪心理学 (ちくま新書)

エビデンスという言葉とか認知行動療法絶賛が好きではないのですが、この著者のいう事はよくわかる。再犯率を下げるために必要なのは旧来の感覚的なものではなく、科学的に効果のあるものが最優先されるべき。単に科学を絶賛してるのではなく、他と比べてまだ「マシ」だからエビデンスを認めようよ、と言うのです。

そして、再犯率を下げるための心理療法として精神分析と人間性心理学は効果がない。そんなことより、効果のある方法を使おうよ、目の前に再び他者を不幸に突き落とす可能性のある人がいるのだからと。

もちろん、自己を探究したかったり、言葉にならない何かを表現したい場合は従来のカウンセリングは意義がある。けれど、本人にそんな気持ちがない場合、どうするのか。治療契約が結べないのに話を聞いてもらっても、分析されても、どんな意味があるのだろう。

兎にも角にも、再犯率を下げるために必要なことを新書レベルながら本当に丁寧に書いてあって、僕の仕事にも行かせる内容も多く、この夏、もう一度読み直したいくらいです。

ここまで書きながら、僕は旧来の主観に基づいた直感や感覚的な意識を用いたカウンセリング理論の方が好きです。ただ、仕事に使えるかと言えば、この本の認知的アプローチの方が有効かなあという気はしています。

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