週に1冊読書!1冊目「英語教師のための第二言語習得論入門」

By | 2017年1月18日

今年は1週間に1冊でがんばるぞ!ということですでに3冊読み終えたのですが、メモをしながら読んだ本を先に棚卸し。

白井恭弘 「英語教師のための第二言語習得論入門」英語教師のための第二言語習得論入門

日本の高校で7年教えられたあとアメリカで第二言語習得(SLA)で博士号を取り、そのあとアメリカや台湾で教鞭をとられている白井先生の本。

前著「外国語学習の科学」の方が詳しいのだけど、現場の教員が読んでない事実に驚いてタイトルもわかりやすく、そしてさくっと読めるエッセーという形でこの本を出したのだそう。なので、より現場の教育に根ざした話がたくさんあって参考になりました。

詰まるところ、「大量のインプット」と「少量のアウトプット」が大切なのだけど、それを授業でどう繋いでいくのかも描かれています。以下のメモにも書いたけれど、「全身反応教授法」が驚異的な効果を上げているとのことです。ちびっ子相手にやる教え方なのだそうですが、動詞と名詞のチャンク(語法かな)を覚えられること、また語順にも意識が行くそうです。ちょっと調べて我が家のちびっ子にやってみようかしら(笑)

とかく、英語を教える人は、こういう第二言語習得理論は押さえておいてほしいと切に願う。小中高の教員はじめ、幼児英語教室の先生たち(特にネイティブ)もわかってやってるかなあ、、、

もちろん、ここにある理論がまた覆される可能性はあるけれど、少なくとも積み重なった一番上は最善のはず。研究は続き、教える僕らもそれを追随する関係性がとてもいいなあと思います。

以下はメモ。

小学校英語については、研究が出そろっておらず効果は未知数。ただ、悪影響である結果は出ていないため、やるなら以下の方法が良いかもとのこと。

教育法は以下の3つ。
• ジェームス アッシャーの「全身反応教授法(TOTAL RHYSICAL RESPOSE)」
• パッツィ ライトバウンらの「自主的読書教育」
• 読書教育については「grapeSEED」も参照のこと

まとめると
• 早期教育をするならインプットの量を増やす
• 週に1時間程度学習しても他教科に悪影響はない
• 教師の発音は完璧である必要はない(子どもは正しい音を選りわけできる)
• 文字はテストしない(完璧を求めない)
• 音声中心の活動で文字を周辺的に提示し自然な習得を促す
• 英語を話すことが世界につながる国際的志向性を養う

参考文献は以下
「日本の小学校英語を考える」
日本の小学校英語を考える―アジアの視点からの検証と提言
※絶版だし中古高い!

中学校段階では
• 「文法を学ぶ→練習する→使えるようになる」は機能不全
• しかし、初期の段階でコミュニケーションを重視して正しさを軽視する学習者は長期的には伸びない
• コミュニカティブアプローチを基本として流暢さと正確さのバランスをとっていく
• インプットインターアクションモデルの可能性(初期の段階から身近な内容について、意味と形式に注意を払って自然なコミュニケーションをしていけば、比較的短期間で、限られた単語を使って限られた内容について流暢なコミニケーションができるようになる)

進め方
1 新しい文法解説(5分 母語)
2 その項目を使ってインタビュー(トピックあり)→翌日メモをして提出
3 ダイアローグ暗唱
→インフォメーションギャップがないことがネック

※スペリング能力と英語能力全般とあまり相関がないため、多少の間違いは寛容にしないと、モチベーションの低下を生む

高校や大人には
• 「英語で英語を読む授業」が参考になる
英語で英語を読む授業

• ポートフォリオ学習(学習記録を学習者が記録し、それを評価する)
• 脳内のリハーサルで英語力を伸ばす方向もあり。→「はじめての英語日記」
• 筆者の推奨する大量のインプット、少量のアウトプットはこの本→「しゃべる英文法」
はじめての英語日記
しゃべる英文法[CD2枚付]

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